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やってしまったら大変!バッテリー上がり

バッテリー上がり

高級車に採用されるリチウムイオンバッテリー

フェラーリを始めとした高級スポーツカーはバッテリーに、リチウムイオンバッテリーを採用しています。
自動車に限らず、スマホなどさまざまな分野で活躍しているバッテリーです。従来の鉛バッテリーに比べて圧倒的にコンパクトでハイパワー、長寿命といったメリットがあります。
しかし、一方でデメリットとしては、放置に弱く比較的早くバッテリー上がりします。バッテリー上がりしてしまうと交換が必要になる場合も。
フェラーリの場合、そうならないように普段は純正のバッテリーチャージャーを繋ぎっぱなしにされていると思います。
鉛バッテリーの場合でもバッテリー上がりを防ぐために純正充電器でメンテナンスされているのは基本でした。
ただし、鉛バッテリーは再充電が容易で仮にバッテリー交換になっても費用はそれほどではありません。

しかし、リチウムイオンバッテリーの場合、大変です。
これは納車時にディーラーから言われた方も多いでしょう。
もし、放電した場合どうなるのかというと、まったく不可動になるのでレッカー移動が大変になります。
まず、パーキングブレーキを解除するためにリアホイールを脱着してブレーキキャリパーを外さない、それも外したブレーキキャリパーは使えないと・・・数百万円コースといわれています。
しかし、緊急時のパーキングブレーキのメカニカルリリース機能が備わっているので、そこまではいかないはずです。

もしもバッテリーが上がってしまったら

フェラーリの場合、長期間乗らないということは珍しくありません。僕も2ヶ月以上乗れないこともあります。
その間、バッテリーが上がらないために充電器を使うのです。
ただ、充電器が外れていることに気づかない場合があります。僕も過去にありました。1週間ほどで大きな問題はありませんでしたが、これが1ヶ月以上だと確実にアウトです。
では、もしもバッテリーが上がってしまったら、どうすればいいでしょうか。
充電器をつなぎなおし、RESETボタンを長押しすることで、充電が始まることがあります。
これでもダメな場合、メカニックによる充電で復活できればいいのですが、交換になると結構な高額なので避けたいところ。
ディーラーに聞いたところ、バッテリー上がりによる出動要請はちょいちょいあるようです。いきなりのバッテリー交換は考えず、純正充電器を使ってみましょう。
無駄な出費は避けたいですよね。フェラーリに乗り続けるために気をつけましょう。